萩市の沖合約45km に浮かぶ見島に古くから伝わる「鬼ようず」。
見 島では凧(たこ)のことを「ようず」と呼び、大きな口と牙(きば)が 描かれた恐ろしい鬼の顔の絵柄が特徴です。
その大きさは決まってお らず大小様々ですが、中には畳6枚以上のものもあります。
見島では、長男が生まれると出生を祝って、その年の暮れに親族など が鬼ようずを作り、正月に揚げるという風習があります。
空に高く揚 がれば揚がるほど、子どもが健康に育ち、幸運に恵まれるといわれて います。凧揚げが済んだ後には、子どもの成長とその家の繁栄を祈っ て天井に飾られます。
ちなみに、鬼の両目には、まるで涙を流しているかのように房(ふさ) が垂れています。
これは「鬼のように強くなっても人情を忘れない人 になれ」という意味が込められているそうです。
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